ナギ [16]

カテゴリー: ツール

小物の処理が終わりそうで終わりません。

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写真の状態で、納得がいっていないパーツが3つ。納得はいかないけれど、水準は満たしていると判断したパーツが1つ。残りは、得心がいっています。つまり、半分くらいは完成していません。残っているのは、本当に小さな窪みや傷です。パテを盛り付けるのも一瞬、研磨も一瞬、サフ吹きも一瞬です。でも、パテの乾燥待ち時間とサフの乾燥待ち時間だけはどうやっても削れません。

とにかく待つしかない……暇と言うべきか、作業が進まなくてイライラするというべきか…
待ち時間があるとありがたい時期と、ありがたくない時期があるのですが、今回は後者です。

う~~~ん、早く前に進みたいのに~~~っ!


と、これだけで終わるのも詰まらないので、写真左上のパーツ固定に使っているグッズをご紹介。

真鍮線の上に張り付いているアーチ型のパーツは、「ぺったんゴム」で固定しています。写真のような水色の練り消しゴムのようなツール。これを適量取り出して圧着して固定します。
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適度な吸着力を持っているので、小さなパーツならこのゴムだけで固定できます。重いものを固定するときは、マスキングテープとぺったんゴムを組み合わせたり、固定穴とゴムを組み合わせたり、多彩な使い方ができます。頻繁に使うツールではありませんが、持っておくと便利ですよ~

とある行動が、こんなに辛いわけがない

カテゴリー: アキバ

先日、いつものように秋葉原を歩いていると「俺の妹がこんなに可愛い訳がない」と「とある魔術の禁書目録」のコラボ紙袋を配布していました。

こんなのです。一方の面が「俺の妹が~」で、
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反対側が「とある~」になっています。
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んでもって、それぞれ互いのことをコメントしている作りになっています。


配布場所は駅前のゲーマーズ前。1000個くらいを無料で配布していました。道行く人がそれを手にとって、肩から提げて、あるいは別の袋に入れて秋葉原の街へと歩いていきます。あっという間に秋葉原の各所で、この紙袋を抱えた人が大増殖。お店の中、大通り、地下駐車場、駅構内。同じ袋を抱えた人がバンバンいるのだから、どうしたって目に入りますし、気になります。

誰が考えたのが知りませんが、これは非常に素晴らしい広告ですよ。

駅前で2人のスタッフが紙袋を配るだけ。後はもらった人が拡散していくことで勝手に歩く広告塔になってくれるのです。無償配布バッグを見て欲しがる人が足を運ぶ場所には、同じような嗜好を持つ人がいるでしょう。宣伝を打つべき場所すら、自動的に選別されるという鬼気迫る戦術。感服いたしました。


そして、ちょうど買い物をいくつかしていたので、大きめの袋が欲しいところでした。サクッと貰って有効活用。恥ずかしいんじゃないかと思いましたが、周囲に同じバッグを持った人が大量にいるので気にならず。おじいちゃん、おばあちゃんも平気で使ってるくらいだし(w

買い物も一通り終わり、大阪に移動を開始。そこで、この紙袋をどうしたものかと思案。

神は言っている。ここで捨てる定めではないと…


こっち系(アキバ系ともオタク系とも)の世界では、コミックマーケットという世界最大規模のお祭りがあります。そこでは、こんな感じのアニメ柄の紙袋が配布されています。そして、その袋を堂々と抱えて街に消えていく人がいます。常々、あんなことがどうしてやれるのか不思議でした。意外と恥ずかしくも何ともないのでしょうか?せっかくだから、この袋を剥き出しで大阪まで運んでみることにしました。


○ 秋葉原区域 → 「大丈夫だ。問題ない」
周囲に同じ人が沢山いて、しかも老若男女を問わない状態。全く気になりません。


○ 秋葉原駅構内 → まぁ、なんとか…
なんだかんだいってもエリア内です。


○ 京浜東北線内(秋葉原~東京) → 「大丈夫じゃない、問題だ
すでに、この時点で心が折れました。

無理ムリ、絶対ムリですよ、これ!!

駅のホームくらいならよいのですが、電車に乗った瞬間から「ありえない感」が全開です。フルスロットルです。新幹線を乗り間違えた日には、自分の不甲斐なさに全裸になるくらいの勢いです。ヤベェ!!マジ、やべぇ!!スーツを入れたカバンで袋を隠しつつ移動です。


○ 東京駅構内 → 疾風の如く駆け抜けるべし
電車という閉鎖空間から解放されたので、気は楽に。それに人も多いし、誰もが目的を持って歩いています。すれ違う人が抱えている荷物なんて見るわけがないのです。仮に見られても、人ごみの中に紛れてしまいます。ここは大丈夫。スーツを入れたカバンで袋を隠している限りは


○ 新幹線内 → 「大丈夫だ。問題ない」
荷物を棚に上げてしまえば、それで完結です。余裕でした。
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○ 新大阪 → 「……」
AKB48もびっくり、MS5。マジで死にたくなる5秒前。紙袋を投げ捨てたい気力はゲージマックス状態ですよ。よりにもよって、インデックスが「私も妹になってみたいかも」とか言ってるし。

マジ、洒落になってねーーーーっ!!

こっち側(ダークサイド)だけは見られてはなりません。反対側も十分ヤバイですけれど。カバンで隠すのも不安だったので、荷物を抱え込むようにして隠しつつ移動です。抱え込みすぎると逆に怪しいので、軽く抱える感じになるように注意です。

誰だよ、この袋を持って帰るとか考えたヤツは…


○ 大阪 → 「究極ありえない件について」
ここまで来たら、開き直ると思ったら大間違い。新大阪よりひでぇよ、ここ!!

まず、人が多い。しかも中途半端に多い。東京駅くらい人がいれば、見咎められてもすぐに人ごみに消えることができます。大阪駅の人の波では、全然足りません。更に、人が単一。東京駅には、某「ねずみの国」で耳があるのに、もう一つ耳をつけてそのままの人がいます。秋葉原も近いので「あぁ、そこから来たんだな」と思ってくれます。大阪駅は無理です。みんな普通に阪神デパートとかで買い物して帰る感じ。

もう、アウェイ過ぎ。どれくらいアウェイかっていうと、地球とボイジャー1号くらいアウェイ。超アウェイ。

こんな袋を堂々と抱えていたら「気の触れた方」認定されてしまいます。全力で荷物を抱えて、とっとと逃走です。もっとも電車がこなくて10分くらいホームで待っていましたが。どんなアウェイの洗礼だよ。っつーか、電車が少ないのは純粋に不便です。


○ 大阪市営地下鉄 → 「コツを掴む」
大阪の市営地下鉄は、ぶっちゃけ寂れて人がいません。電車を待つ間は、ホームの端っこに立っていれば安全です。電車の中では、ドアに張り付いて荷物と壁(ドア)で紙袋を遮蔽。大きな動作をすると、隙が生まれて紙袋を露呈しかねません。座席を無視して、車両の隅に立っているのがコツです。


○ 部屋まで → 「勢いで押し切る」
幸いにも駅から至近のところに部屋があるので、最後はダッシュ。道すがらも問題なく、マンションのエントランスで他の住人と鉢合わせすることもなし。最後はすんなりと事が運びました。


……ということで、なんとか無事に大阪まで紙袋を持ち帰ることができました。

結論から言うと「アニメの紙袋を堂々と持って街を歩く」のは選ばれた戦士しかできない神業だということが分かりました。チャクラ全開だとできるのか、悟りを開くとできるのか、何かがどうかしているからできるのか。すべては闇の中に眠ったままですが、自分にはできないということが確認できました。ブログのネタにはなるけど、もうやらんぞ。

そうそう。分かったことがもう一つあります。最初の京浜東北線の中ではどうしていいのか分からなかったのが、最後の大阪市営地下鉄に至る頃には、電車という閉鎖空間内で恥ずかしい紙袋を隠すスキルが身についていました。生涯教育が叫ばれる今日、新しい能力を身につけたい方は、是非アキハバラから恥ずかしい紙袋を関西まで剥き出しで持ち帰ってください。僅か数時間で新たな能力を獲得できるでしょう。

もちろん、このスキルがあることにより、日常生活で助かる場面は皆無です。


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写真:冬の日の秋葉原

ナギ [15]

カテゴリー: 製作記

作業は進み、小物の処理に入りました。

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大きなパーツは概ねホワイトニングまで終了。残されたパーツは10弱。これにプラスして目下お悩み中の岩石があります。パーツの表面積が小さいので、加工に時間はかかりません。逆に恐れているのがパーツをへし折るリスクです。持ち方を変えてみたり、マスキングテープに張り付けて強度を保てないか試してみたり…。ヤスリがけを終えてしまえば、荷重を与える作業はありません。ここが勝負、勝負の時なのだ。

最後まで破損なく進められるか、破損してリカバー作業になるのか。ここ数日は神経を使うべき時間になります。

世界で一番高価なワンフェスカタログ

カテゴリー: アキバ

じゃじゃん!

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ワンフェスカタログを東京は秋葉原までやってきて買いました。レシートに刻まれた「ラジオ会館店」が、それを物語っています。締めて2000円+往復新幹線代28000円、合計30000円のワンフェスカタログです。

……というのは前にもやっています。

なんと、今回はディーラー参加でカタログを別入手することから、更に2000円上乗せ。カタログ代だけで32000円です(w このネタは今しかできない!!

T:「小遣いの使い道を完全に誤っている件について」
S:「仕事の都合で東京に来たついでだから、大丈夫だ。問題ない


パラパラっと、カタログをチェックして「欲しいなぁ~」と思ったのが3点。

 1点は絶対に売り切れる心配がないもの。
 1点は欲しいと言えば欲しいけど……という、あいまいなレベル。
 最後の1個は是非欲しいけど、どうせ再販するだろうしなぁ~~、いつ買っても同じだよなぁ~~、というもの

総じて微妙なテンションです。むしろ、欲しいものが一つもない方がテンション高いかも…。っつーか、買い物のお話もいいけど、ディーラー参加を頑張らなくっちゃ!!


2011年のアキバ滞空日数:8日(+4日)

ナギ [14]

カテゴリー: 製作記

表面処理が進んでいます。

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ホワイトニングまで完了するパーツがあったり(手も白くなっていたり)

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まだまだ表面処理を進めているパーツがあったり。

足や胴体といった大物は概ねホワイトニングに入りました。残すは中~小さいパーツ。その数は10個。これらは作業を進めていくのみです。一方で、悩ましいのは岩石。一度は「これでいいかな~」と思える仕上がりになったのですが、日が経って、改めて眺めてみると物足りないというか、もうちょっといじりたい気分になります。

触ろうか、やめようか……。岩石よりは他のパーツに手をつけよう!ということで、脇に放置していました。今のところ「作業工程の都合で空き時間ができるようなら、岩石をいじる」予定です。ゴールラインが見えないので、時間制限で区切るしかないのです。

My major ingredient is Akihabara

カテゴリー: アキバ

秋葉原の歩行者天国復活(仮)の、その瞬間に立ち会って来ました。

その前に押さえておきたいポイント。歩行者天国はただ復活したわけではなく「秋葉原協定」の策定や防犯カメラの設置など、相当の努力と熱意に支えられているということです。下の記事を読むと、分かりやすいと思います。

 絶望視された「アキバ歩行者天国」復活の裏側


さて、当日のアキハバラ行脚のまとめです。

まずは新幹線に乗って東京へ移動。新大阪を出て……
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雪の米原を通過し……
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浜名湖を超えて……
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ようやく秋葉原です。
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到着したのは12時過ぎ。ベルサール秋葉原では、区長などの挨拶が行われていました。で、その中にはなぜだかガンダムの人たちが…

別にコスプレするのが悪いとか言いません。でも秋葉原協定では、路上での撮影会やパフォーマンスは禁止事項。こういう格好をしていると、本人が意図しなくても撮影会に近い状態が生まれやすいわけです。取材でマスコミが大勢来ているのも予測できるわけで(そして彼らが必ずしも好意的に報道するとは限らない)、自分がやっていることの危険性は分かっているのかと頭が痛くなりました。


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そしてベルサールの裏側では、歩行者天国の本部で影の立役者さんたちが動いていました。この日は、警察官、消防関係の人たち、地元の人たち、そして中央通り沿いのお店の店員さんまでもが制服を着て街の警備に当たっていました。そこまでやらなくちゃ再開できないってことは知っておくべきです。

こんな厳戒態勢が長く続くとは思えません。警備する側の人間が疲弊してしまいます。そうなれば歩行者天国は中止。「こんなに警備をしなくても、やってくる人たちはお行儀がいいんだ」。そう思ってもらえる実績を出さないと、この先は相当きついと思います。


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開始5分前の中央通りの様子。もう待ちきれない人たちが歩道沿いに鈴なりです。


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再開の宣言の瞬間。二人の警官の方が中央通りの準備を確認し、無線で連絡を取っていました。この警官を取り囲むようにマスコミが殺到。あまりの殺到ぶりに、警官も回避行動を取り、歩道側へ。ちょうど様子を見ていた所にやってきたので、写真が撮れてしまいました。でも、この後しばらく人が多くて動けませんでしたが。


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開始直後の中央通り。青空の下、歩行者天国が2年7カ月ぶりに帰って来ました。


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秋葉原の各所では「ホコ天」復活セールを開催。ラーメンの替え玉が無限にできるとか、目玉商品が出るとか。人の出は、間違いなく今年で最高峰でした。お店にとっては大きく売り上げを伸ばすチャンスだったはずです。裏通りにも相当の人が流れていたので、全体的に潤ったでしょう。


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そして午後5時に終了。車両通行の先頭はパトカーが先導していました。


大きな事故・事件はなしに終了した歩行者天国でしたが、問題は散見されました。

 ・新しい歩行者天国の仕組みが浸透していない
  →どこが横断可で、どこが不可か

 ・自転車で乱入する人が続出
  →今に始まったことではないけれど、危険

 ・妙な格好をした人が長時間路上にたむろする
  →秋葉原協定で禁止の撮影会になりかねない

 ・中央通りでの客引き・ビラ配り
  →秋葉原協定違反

大抵の人は普通に買い物をして歩いているだけです。大丈夫だ、問題ない。ごく一部の人が問題を引き起こしている(引き起こしそうなことをしている)に過ぎません。ですが、たった一件でも事故が起きれば即死するのが現状。地元の商店街にとっても、秋葉原を楽しみたい人にとっても、歩行者天国の継続は望ましいでしょう。となれば、ガンガン取り締まっていくことが大切だと思います。

窮屈に感じる人もいるとは思いますが、我慢しなくちゃいけないんじゃないかな。

これは、開場直後のダッシュで事故が起きてワンフェスが一度見送られたのと似たようなもの。自分たちの行動に責任が求められている(もしくは、喉元に審判という名の刃物を突き付けられている)ことは弁えていたいものです。


2011年のアキバ滞空日数:5日(+1日)

ナギ [13]

カテゴリー: 製作記

小物の塗装が終わったので、表面処理に戻りました。

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今回の表面処理は、大きなパーツ→小さなパーツ という優先順位続けでやっています。写真を見ると、相当大きなパーツが写っています。よーするに、進みがよくないということが如実に分かります。

太ももは「ナギ」というキャラクターを考えると重要な部分です。ムネのないキャラクターなので、チャームポイントとして、長い髪と健康的な太ももをしっかりと表現しなければなりません。この完成度次第で、全体としてのまとまりが良くなるor悪くなると考えています。

そんなわけで、この太ももにはこだわって作業を進めています。この足のパーツが大きいものだから、作業が停滞しているわけです。こればっかは誤魔化しができないので、地道にやっていくしかないのですけれど。


とまぁ、ガレキ組み立てはイマイチですが、秋葉原の歩行者天国の復活のために、今からアキバへ向かいます。なんてことはないただの歩行者天国ですが、行きたいという気持ちが出たので、ちょっとお散歩です。ついでに買い物でもしてきましょうかね~

ナギ [12]

カテゴリー: 製作記

表面処理で飽きないように、塗装もしてみました。

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ステッキの赤の塗装と、リベット(銀色)やトップ(ゴールドと赤)の仕上げです。赤色の塗装はごくごく普通レベルです。そして、リベットの部分はうまく塗れていると、自画自賛しています。

いや、このリベットの部分は凄く小さいんですよ。で、そのくせに本当に出っ張っているから、きちんと塗らないと角度によっては見栄えが悪くなります。そこもきちんと配慮して、どの角度からでもキレイ見えるように筆塗装。しかも、一発で完成させることができました。

偶然の産物かもしれませんが、5つのリベット(裏面もあるので合計10個)を難なく塗装できました。これってば、ある程度の器用さが身についてきた成果じゃないかな、なんて。昨年の夏ごろに原型師さんの実演を見学して、瞳の塗装技術を吸収してきました。その結果、筆による細かい場所の塗装技術が上がっているのではないかと思います。瞳の描き込みだけでなく、こんな地味な作業でもそれが表れている……のかな?

ナギ [11]

カテゴリー: 製作記

ここ数日めっきり冷え込んでいます。寒い、寒い。こうなると「雪でも降るんじゃないかな~」などと思っているのですが、本当に夜中に降雪しているみたいです。一度も見たことないですが。なんでだろう?

この寒さのせいというわけではないでしょうが、ここのところおなかの具合がイマイチ。食中毒でおなかの具合が狂ったのが一週間ほど前。お通じがよいのは助かりますが、ちょっと緩めです。WFまであと数週間というときなので、体は大切にして行きたいところです。人生初のディーラー側の参加は死んでもフイにできません


さてさて、ナギの製作状況。

表面処理を進めています。作業ペースがしり上がりに上昇するよう、大きなパーツを先に処理しています。

まずはオーソドックスに#600のヤスリを使って胴体やブーツを処理。ブーツの紐の部分もできるところは全てヤスリがけをしています。この後にサフ吹きの作業になるのですが、サフがしっかり食いつくためには、ヤスリがけがとっても重要。さもないと、木の皮がはがれるようにサフが剥離する原因になりかねません。

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肌の部分は、#800のヤスリを使ってみました。ちなみに目の違うヤスリを使っても、実質的に仕上がりに差は出ません。単純に#800の紙ヤスリが大量に余っていたので在庫処分目的です(ww

いや、モノを使わずに持っているのは保管スペースと管理手順の無駄遣いになりますので。それに、眠っていたモノに活躍の場を与えると気分的にもよいものです。

アキハバラ定期巡回 2011

カテゴリー: アキバ

仕事の都合で秋葉原に数日滞在しました。2011年度、2度目のアキハバラ散策です。

翌朝から業務があったため、到着したのは夜遅く。
神田くんだりまで出てバーで飲んでから、フラフラと歩いてみました。とにかく寒かった
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張り紙が色々ある「マジカル上海」は…
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よくわからないけれど「リニューアル」だそうです。このお店、以前にもリニューアルしています。自分で確認している範囲では、少なくとも2度はリニューアルオープンしています。その時は、店員はもちろん変わっていませんでした。

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仕事を終えた翌日は秋葉原を歩いてみました。この日は人の出が少なくて、びっくり。

正月で散財し、翌週の3連休で遊び倒した次の週。しかも冷え込みが一段と進んだ東京では、外出したくないと言う人が多いのでしょうか。

まずはPC関連のお店を巡回。目に付いたのはマザーボードの発売ラッシュでした。先週末に「Sandy Bridge」を搭載した新しいCPUが登場。対応するマザーボードが多数販売された影響ですね。他には2TバイトのHDDが順調に値下がりしていたのをチェック。
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つづいてフィギュア関係のお店を巡回。座学に過ぎませんが、塗料の種類について勉強しました。Mr.カラーでも何種類かラインナップがあって、特性が異なるとか、ガイアカラーとMr.カラーの相性問題とか…。当ブログのガレキ組み立てでは、ラッカー系、それも定番のMr.カラーばかりを使っています。今回の勉強を実地を通じて身につけるために、違うもの・新しいものを取り入れていかなければなりませんね…

お店回りが順調に行きすぎて時間を持て余したので、ちょっとばかり足を延ばして神田明神へお参り。定番とも言える「痛絵馬」を見てきました。「痛絵馬」の存在は知っていて、ネット上で写真程度は見たことがあります。実物をしっかりと見るのは初めてでした。
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実物を見たからといって別に何もないのですが、絵の上手さには感服するばかり。「WF」とか「都条例」とか「コミケ」という単語が入った絵馬があるのは、神田明神らしいところですかね。ここの神様ならなんとかしてくれそうな気がします。

……さて、来週の日曜日は歩行者天国の復活。この日も、ごく普通の感覚でアキバ巡りをする予定ですw


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男坂より秋葉原方面を望む。これもまた一つの秋葉原の風景です。



2011年のアキバ滞空日数:4日(+3日)

ナギ [10]

カテゴリー: 製作記

ナギが手にしている玩具の塗装が終わりました。

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といっても、ディティールの塗りが残っています。こちらの塗装では、コート剤で表面をガチガチに固めると同時にツヤを落としています。ナギが手にしているのは、プラスチック素材の玩具だというイメージでやりました。これがソフトビニール製の玩具と判断すればツヤを前面に出すところでしたけれど…。

さて、次回からは本体と岩の表面処理を行いたいと思います。岩の質感を出す塗装についてもおいおい考えていかなければなりません。しばらくは退屈しない日々が続きそうです。

ナギ [9]

カテゴリー: 製作記

岩。

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この表面処理に頭を悩ませています。

 ・自然物なので、ガチガチに表面を綺麗にすると質感が失われます。
 ・かといって、明らかな気泡は不自然です。
 ・しかし、岩にも小さな穴が空いているので、全部埋めることはありません。
 ・いい感じで表面が荒れているのはそのまま活かしたいです。

S:「ん~~~~~~~~、どこまでやりゃいいんだよ~~~~~」

もう体当たりでやるしかない状態になっているので、「えいやっ」で決着させたいと思っています。


一方の玩具関係のパーツは無事にホワイトニングを終えて、初回の塗装に入りました。

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白状すると、塗装直前に表面処理の至らないところ(傷)が何カ所か見つかりました。特定の角度、見ようとしなければ見えない場所なので、そのままスルーして色を塗っています。本来は修正するべき……なのですが、これが難しい判断です。

 ・なんでも修正していると時間がかかる
 ・創作物は時間を区切って製作した方が完成度が高い
 ・手抜きも過ぎると取り返しがつかない

悩ましいのは2つ目のポイント。時間をかけすぎると完成度が低下するという現象です。

この理由は簡単です。頭の中に描いた完成イメージは、時間とともに変化していきます。長い時間をかけるほど完成イメージの変化量は大きく、変化のベクトルはランダムに変化します。結果的に「なんだか分からない代物」ができるというお話。パッパと手際よくやるという能力は、極めて大切な才能なのです。時として、人はこれを「妥結能力」と呼びます(w

今回は、目立たない傷であって、無視して先に進めるべきと判断しました。
この判断が妥当なのか、それとも見極めを誤ったのかは、最後のお楽しみといったところです。

生牡蠣 エル・シャダイ

カテゴリー: 雑記

今回のネタは「エル・シャダイ」のPVを見ていると、よりお楽しみいただけます。


T:「話をしよう」
T:「あれは今から36万……いや、4日前だったか。…まぁいい」
T:「私にとっては、つい昨日の出来事だが、君たちにとっては多分、明日の出来事だ」

T:「そう。アイツは最初から言うことを聞かなかった。私の言うとおりにしていればな…」
T:「まぁ、いいやつだったよ」


T:「そんなに生牡蠣を食べて大丈夫か?」
S:「大丈夫だ。問題ない」


モグモグ……


S:「ウッ…」
S:「グハッ…」
S:「ぎ、ぎぼぢわるい…」

神は言っている。ここで死ぬ定めではないと

~~巻き戻し~~

T:「そんなに生牡蠣を食べて大丈夫か?」
S:「一番いいのを頼む」

モグモグ……

神は言っている。生牡蠣は美味しいと


T:「やぁ、胃腸の調子が心配なのかい?いいんじゃないかな?よくやっているしね」
S:「いや、生牡蠣が出てきたら断れないよ。牡蠣はおいしいからね」

S:「T! 人が持つ唯一絶対の力。それは自らの意思で食べるべき食物を選択することだ」
S:「私は常に自分にとって最良の未来を思い、自由に選択していく。さぁ、行こう」


(電話の音)
T:「あぁ…、やっぱり今回もダメだったよ。あいつは話を聞かないからな」
T:「そうだな。次はこれを見ている奴にもつきあってもらうよ」

…ということで、生牡蠣を食べておなかを壊しました。
でも、生牡蠣おいしいんだよね~~

ナギ [8]

カテゴリー: 製作記

写真がブレてしまったけれど、現状はこんな感じです。

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玩具に関係するパーツは二度目のサフ吹きが終わったところ。もしくは三度目のサフを吹いたところにあります。もう、大体のところは整形が完了していて、ホワイトニングをまとめて行う段階が見えてきました。このままエアブラシ塗装くらいまで持っていこうと思います。

その後はパーツの筆塗りを進めながら、「岩」の処理に取り組みたいと思います。実は、この「岩」で困っているのです。この話はまた後ほど…

ナギ [7]

カテゴリー: 製作記

荒削りが終わったので、パーツの表面処理に取り掛かりました。ナギが手にしている玩具の部分から作業を開始しています。サフを吹き付けて、液体サーフェーサーを塗りつけるなり、光硬化パテを盛り付けるなりして乾燥。紙ヤスリで順次整形です。

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パーツが小さい(キットのスケールが小さいのです)ので、思っていたより整形が進んでいます。このペースだとあっという間にホワイトニングに入れるかもしれません。これは彩色の手筈を整えておくなり、本体の整形準備を進めておくなりしておかないといけないかも。

時間を余らせてしまうのはもったいないですからね。

ナギ [6]

カテゴリー: 製作記

細かいパーツの荒削りが終わったので、改めて上半身の仮組みをしました。

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思った通り、髪の束と服の干渉が若干あります。"もみあげ"っぽいパーツが、風になびいて跳ね上がるように接着すれば問題ないようです。ここは組み立て時に十分に注意しなければならないでしょう。更に、右肩のパーツがうまくかみ合わないトラブルも判明しました。

アリス・キャロルDual Modeでは、パーツのかみ合わせに泣いています。その教訓を活かすべく、パーツ合わせをやり直し。まずは、ルーターで邪魔な部分を削ってみましたが効果なし。何が原因かはっきりしないまま、あれやこれやとパーツをいじってみました。

……で、最後に分かったのは、胴体と顔のパーツのかみ合わせが1ミリずれていたということ。見た目には問題なさそうで、このズレになかなか気付けませんでした。

元をたどれば、軸打ち作業の時にきちんと確認しておかなかったのが原因。市販品のキットだから、適当にやってもなんとかなるだろう……と手を抜いたのがいけませんでした。やっぱり手抜きはしちゃダメですね(w

ナギ [5]

カテゴリー: 製作記

表面処理は完了していませんが、ひと足早く仮組みをしてみました。

20110105a.jpg  20110105b.jpg

服の肩口、胸の部分の紋のパーツがありませんが、おおよその雰囲気は掴めました。パーツの干渉が結構キツい感じです。下半身はこのまま作業を進めるとしても、パーツが揃ったところで上半身の仮組みをもう一度やろうと思います。組み立ての工程・パーツ干渉の確認をしとかないと、危ない予感がします。

このキットは、「岩」・「ナギ」・「ステッキ」の3つの部分に分割できます。まずは、ステッキの部分から仕上げていこうと考えています。これをやるとパーツ数がぐっと減るので…


※後ろ髪のパーツは他のパーツとの干渉がないことが判明したので、仮組みの作業の時に接着しています。

ナギ [4]

カテゴリー: 製作記

髪のパーツの一件は横に置いて、その他のパーツの表面処理を進めています。

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全部で27個のパーツ。その中には、とても小さなものから、ごっついものまで色々なサイズがあります。小さなパーツは袋の中にしまっておいて(失くすと困りますからね)、それなりの大きさがあるものから手をつけ始めました。両足・頭部・前髪など、ここまでで10個前後のパーツの粗整形を終了。

あと5つくらいのパーツをざざっと処理したら、仮組みをしようと思っています。次回のエントリでは仮組みの様子をお伝えしたいところ~

新春特別企画:その規制は必要ですか?~品質管理と都条例 [2]

カテゴリー: 雑記

新春特別企画として、マンガやアニメの規制を強化する東京都青少年健全育成条例改正についてのエントリを作成しています。前回の続きからスタートしています。

6.正規分布、再び
全体的な管理を見直すために、工場の順調・不調を見極めることは極めて重要です。見極めのためには"ランダムに集めた"、"十分な数"のサンプルを元にしたデータが必要です。これはこれで大変な作業です。本節では、なんとかデータを手に入れたという前提の元、データの評価の仕方について考察してみます。

次のシナリオを考えてみましょう。

あなたはマンガ生産工場の管理者です。工場が作り出した様々なマンガをチェックして、そのエッチさ具合をなんとか数値化することに成功しました。サンプル数は100ほどで、それらは無作為に取り出しています。この状態から、あなたはどのような対応を取るのがよいでしょう?

1. マンガ生産工場は正常であり、何もする必要はない
2. マンガ生産工場のタガが緩んでいる。規制を作るなどのシステム変更が必要

また、そのメリット・デメリットを合わせて記述してみましょう。

あなたは次のようなデータを得ました。
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マンガ工場の作り出しているマンガの平均的な「エッチさ」は+2付近にあります。理想的な状態では「0」です。平均値が2というのは、マンガ工場が暴走気味なのでしょうか、それとも特に問題ないのでしょうか?

あなたが手にしたのは1つの平均値です。マンガ工場の生産するマンガの「エッチさ」は正規分布に従います。仮に「マンガ工場は正常である」とすると、+2の位置は下の図のようになります。

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マンガ工場が正常であった場合でも、平均値が2になる可能性はあります。でも、あまり高くないようです。

ここで次のように考えてみましょう。『実はマンガ工場はエッチなマンガを描きすぎている』。このとき、マンガ工場が作り出すマンガのエッチさの分布は右へ移動します。
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なるほど、この状態なら、平均値が「2」になるのも頷けます。

つまり、このマンガ工場はエッチなものを描きすぎである!……本当でしょうか?

落ち着いて考えてみましょう。「マンガ工場は正常である」場合、平均値が+2になる確率は低いです。しかし、たまたま平均値が+2になることがあります。「マンガ工場がエッチなマンガを描いている」場合、平均値が+2になる可能性は高いです。しかし、必ずそうなるわけでもありません

こうなると、「問題ない」のか、「問題あり」なのかを断定することはできません。これは間違いない事実です。私たちはいくらデータを集めても、確実なことは何一つ言えないのです。しかし、確率論的に物を言うことができます。この場合、「マンガ工場がエッチなマンガを描いている」可能性が高そうです。


7. 全体の調整をするべきか、しないべきか
あなたはマンガ工場管理者として、何らかの決断をしなければなりません。確率論的に物が言えたからといって、あなたの仕事は終わらないのです。このときにカギになるのは、システムを変更したときに何が起きるかを考慮することです。

上の例で、システムを変更した場合と、変更しなかった場合に何が起きるか考えてみましょう。


(a) マンガ工場の生産するマンガはやり過ぎだと判断して、規制する

石橋をたたいて渡るように、危険な可能性があれば潰しておくタイプの考え方です。この決断をした場合、背負うリスクは「本来OKなものに、不要な規制をかける」ことです。規制の影響によって、正常だったマンガ生産工場は狂っていくでしょう。

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(b) 今回はたまたま結果が悪かっただけと考えて、何もしない

今あるものを大切にする保守的な考え方です。よほどの不具合がなければそのまま続行するタイプといえます。この決断をした場合、「本来ダメなのだが、何もしなかった」というリスクを背負います。

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ここで面白いのは、(a)と(b)でリスクの種類が異なることです。このリスクは二律背反、どちらかを取れば逆が成り立たないという関係にあります。

良かれと思い、危険をできる限り排除していく(つまり、aの戦術を取り続ける)と、マンガ生産工場は適正状態から離れていきます。健全なマンガ工場を目指したつもりが、制限だらけの窮屈な工場になるでしょう。果たして、それは豊かな世界でしょうか?”グラフが左右に無限に広がる”のが、正規分布の特徴です。いくら規制を増やしたところで例外的にエッチなマンガは登場し続けます。危険分子を見つける度に規制を強化するのでしょうか。

逆に、今あるものを大切にしようとして「野放し」を続ける(すなわち、bの戦術を取り続ける)と、歯止めが効きません。気がついたときはマンガ生産工場が「エロマンガ工場」になっているでしょう。自由な環境であるからと言って、何をしてもよいわけではありません。私たちは、自由に値する責任を負うべきです。

この2つの戦術のメリットとデメリットを考え、使い分けていくことが必要です。いずれか一方では、いつか破綻を来します。


8. ベストバランスはどこか?
マンガ生産工場の運営おいて、2つの戦術を使い分ける原則は「平均値の許容範囲内では放置し」、「平均値の許容範囲外では規制する」ことです。平均値の許容範囲をどこに設定するかは微妙な問題です。マンガ生産工場は「表現」の場であることを考慮すると、かなりゆったりした許容範囲を与えることが重要ではないかと(筆者は)考えています。

ゆったりした……という表現は曖昧です。具体的には、正規分布の97%くらいのレンジが、平均値の許容範囲として妥当ではないかと考えます(専門的に言いますと、±3SDの範囲)。この範囲にあれば何もしない、範囲の外に出れば何らかのアクションを取るのがよいでしょう。


9. 理想論
最後は感覚的になりましたが、「何でもかんでも規制」と「とにかく規制反対」のいずれもよろしくないことがご理解いただけたでしょうか?

東京都の条例は、状況の見誤って不要な規制をしたのか、それとも必要なかじ取りなのか。いずれのケースに当てはまるのかはわかりません。何しろ、マンガの適切さを数値化することが難しいのです。更に、十分で、かつランダムなサンプリングもしていません。言うなれば、これまでの説明は机上の空論……もしくは、理屈の世界の話に過ぎません。

しかし、それでも筆者が非常に気にしている事があります。「何か目立つ事例があったから規制しろ」……という風潮が強くないかという点です。

これまでお話したとおり、この考え方には落とし穴があります。
 1. 個別に対応するべき事例を、全体管理で対応すべき根拠にしている
 2. 全体的傾向を評価する方法として適切でない
 3. いくら規制を強化したところで、いずれ外れ値は登場する

・「ひどい一般向けマンガ」があるなら、個別に対応しなければなりません。全体的な対応を考える前に、目の前の課題に取り組むべきです。
・規制推奨派は「こんなマンガがあるのですよ!」と不適切なマンガを並べたてます。その手の雑誌を好んで集めれば、いくらでも事例数を稼ぐことができるでしょう。では、問題のないマンガの数はどれくらいですか?発行部数のどれくらいですか?全体を眺めた時、本当に行きすぎていますか?木を見て森を見ていない……ようではお寒い限りです。
・「子供の目に触れさせたくない」。その心情は分かります。しかし、世界には揺らぎがあります。揺らぎ故に正規分布を示します。どれだけ規制しても、必ず外れ値が発生します。少数の外れ値を防ぐために、どれだけの犠牲を支払うのでしょう?

感情論や感覚的な議論を全て否定するつもりはありません。しかし、統計的な考え方も必要である……と強調したいと思います。 本 当 に そ の 規 制 は 必 要 で す か ?

新春特別企画:その規制は必要ですか?~品質管理と都条例 [1]

カテゴリー: 雑記

新春特別企画として、マンガやアニメの規制を強化する東京都青少年健全育成条例改正についてのエントリを作成しました。2回に分けて、微妙にマジメな話をしたいと思います。

規定が曖昧で恣意的利用が可能であるとか、気が付いたらゲームへ拡大適用するらしいとか、非難轟々。カウンターカルチャーの世界では、頻繁に取りざたされている東京都条例。当ブログと同系統のサイトでは批判的な意見が多く見られます。今回は、「品質管理」の考え方を用いて、条例の是非についていじってみようと思います。

注1:本エントリの執筆者は、当該条例に否定的であることを先に述べておきます。
注2:議論の展開に当たっては、若干の統計学的な知識を使います。


1. 「社会」=「マンガ生産工場」と考えてみる
「品質管理」の考え方は生産を行う工場に適用されています。そのため、このエントリでは「社会」を一つの工場とみなします。この工場では、様々な種類のマンガが生産され、出荷されています。「マンガ生産工場」と言えば分かりやすいでしょう。この工場では、名作から駄作まで、社会派の作品からエログロ・ナンセンスまで玉石混交のマンガが次々と作成されていると考えて下さい。

話を進める前に、「工場」を構成する要素について少し触れておきます。このお話では、「工場」を一つのシステムとみなします。そして、この工場にはシステムを支える要素が存在しています。

実際の工場では、機械があり、人が働いています。また、運営を円滑にするための就業ルールが策定されています。これらの全てが工場というシステムを支える要素になります。「マンガ生産工場」としての社会にこれを適用すると、機械=印刷機や流通手段、就業ルール=業界の自主規制ルールや、(今、話題にしようとしている)規制といった具合になります。


2. 順調な工場・不調な工場
工場は順調に稼働しているのが望ましいです。ですので、工場に支障が生じた場合……例えば不良品ができた時は、対応が必要です。機械を調整したり、労働者を教育したり、古くなった機械を取り変えたり…などなどです。一方で、工場全体がうまく機能している場合、何もする必要はありません。余計な手出しをすると、調整による不調発生の危険があり、むしろマイナスです。

「マンガ生産工場」に当てはめてみましょう。妙なマンガを生産するようなら、何らかの調整を行う必要があります。例えば、印刷機の不調を治すとか、規制を作って制御するといった方法です。一方、とくに問題がないなら、何もしないのが一番ということになります。

ここで大切なことは、「工場が良好な状態」と「工場が不調な状態」を見分けることです。「社会がうまくマンガを生産している状態」と「社会が変なマンガを生産している状態」の鑑別が重要ということです。この見定めを誤ると、「不要な調整をして良いものをダメに」するか、「ダメなものを放置する」ことになります。


3.正規分布という現実
ここまでの話で異論はないかと思います。しかし、事態はそれほど単純ではない…ということを統計学の力を借りて紹介します。

「正規分布」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。正規分布とは下の図のような形をしたグラフです。
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工場で10センチの長さの棒を作っているとします。世の中には誤差がつきもので、ぴったり10センチの時があれば、10.0001センチの時もありますし、9.999997センチの場合もあります。この誤差(ブレ)のために、工場で生産される棒の長さは一定値ではなくなります。沢山の棒を取ってきて、その数を数えると上のグラフ……正規分布を示します。現実はファジーな性質を持っています。

ここで「正規分布」の重要な性質を述べておきましょう。それは、『グラフは左右に無限に広がっている』ということです。つまり、10センチの棒を作る工場が、11センチの棒を作ることがあります。もっと大きくずれて20センチの棒を作る可能性もあるということです。

……もっとも、グラフは端に行くほど山が小さくなりますから、20センチの棒を作る可能性は極端に低いことになります。しかし、可能性が低いということ、絶対に起きないということは明らかに違います。

つまり 「工場は正常に機能しているけれど、ある程度の小さな確率で異常な製品ができる」 ことが分かります。

では、ここで一つ質問です。
「あなたは工場の管理者です。今、目の前に20センチの棒があります。工場は10センチの棒を作るはずでした。この工場は正常に稼働しているでしょうか?」

答えは「なんとも言えない」です。

目の前にある20センチの棒は、ごくごく稀な外れくじを引いた結果かもしれません。いやいや、本当に工場の具合が悪いのかもしれません。正規分布が教えてくれることは「たった一つの異常を見つけたからといって、全体がおかしいと言いきれない」ということです。

では、どうすればよいのでしょう?

答えは沢山のサンプルを集めてみることです。例えば、あと500本の棒を取ってきて長さを調べてみましょう。このとき、長いものだけを選んではいけません。ランダムにサンプルを採取してください。その平均が10.0001センチなら、工場は正常だと思えそうです。平均値が15センチだったら、工場のどこかがおかしいと考えるのが普通でしょう。さっそく点検です。

そしてもう一つ、大切なことがあります。いずれにせよ、20センチの長さの棒は出荷するべきではありません。


4.個別対応と全体管理
工場が正常か、異常かを判断するために、500本の棒の長さを測る例を挙げました。ここで、2つの種類の判断が行われていたことに気付いたでしょうか?

1. 工場全体の機能を判断するために、サンプリングを行った。結果に基づいて、工場の調整をするか、そのままとするか判断した
2. 異常な長さの棒は出荷しなかった

1つ目は工場の全体的な管理に対する判断です。2つ目は、出来上がった一つの棒に対する個別対応です。この両者は明確に区別しなければなりません。異常な長さの棒ができたけれど、工場の調整はしない判断が正しいこともあります。もちろん、長い棒は出荷しません。つまり、全体管理を意識した行動と、異常例への個別対応は一致しなくてもよいのです。

言い換えるなら「何かあったからといって、すぐに工場の調整をしない」ということです。世の中の事象は正規分布的です。異常な事態を見つけてあわてる前に、十分な検証をしなければなりません。

ここで2つの事例を考えてみましょう。

・凶悪事件が起きた。その凶器はダガーナイフだった。故にダガーナイフを規制した。

ダガーナイフは世の中に出回っています。その多くが重大な犯罪を招いている……のであれば、なるほど規制が必要かもしれません。ですが、流通している大量のダガーナイフの中のたった1本であれば、突発的な事故であり、調整不要と判断できるでしょう。

え?しっくり来ない?では別の例を

・凶悪なひき逃げ事件が散見されている。凶器は車だ。故に車を規制する!

いやいやいや。世の中には車がもの凄い数あります。ダガーナイフはないけれど、車があるご家庭や会社がほとんどでしょう。ということは、ダガーナイフより車の数の方が圧倒的に多いはず。母数が多ければ、凶悪事件の数も少しばかり多くなってしまいます。その気になれば、類似したひき逃げ事件を見つけることなど容易いはず。車を規制しなくてもよいのではないでしょうか?

……話が脱線してしまいました。ここで述べたかったのは、「異常な少数サンプルを見つけて、全体の調整を行ってしまう」おバカな例です。個別管理するべき案件と、全体の管理を行うべき案件を取り違えています。

異常なこと・例外的な出来事は世の中の注目を集めます。それゆえに報道されやすく、目にも触れやすい。しかし、そういった異常事例が多いのか・少ないのかは全く別の問題です。これはサンプルを積み上げて、しっかりと評価しなければなりません。

後者の例では、サンプル数が少し多くなっています。ですが、そのサンプリングのやり方に大いに問題があることに気付いたでしょうか。この例では類似事件のみを追加で取り上げています。サンプル収集が恣意的です。明らかに異常例を探してピックアップすれば、異常な例の件数が増えるのは当然です。これでは全体像を把握できません。サンプル数が少数だったり、特別なサンプルだけを扱っていたりでは、全体管理の方向性を評価するための情報として不十分です。

何か事件が起きれば"規制"と言うことの愚かさ、無意味さは頻繁に指摘されています。

この指摘は至極まっとうです。「正規分布」の特徴と「ランダムで十分なサンプル数」という統計的な考え方がこれを支持してくれています。

さて、お話が長くなりました。ここまでのまとめをしましょう。いくつかの重要な話をしてきました。
 社会をマンガ生産工場とみなすこと
 マンガ工場の不調時には、調整が必要なこと
 マンガ工場が順調な時には、調整が邪魔なこと
 工場では、一定確率で異常が起こること
 異常には個別の対応をすること
 突発的な異常を見つけて、工場が悪いと即断してはいけないこと
 データを集めて、全体的な管理方針を見直すこと

ここから重要な問いが浮かび上がります。
『工場の管理方針を見直す上で、順調・不調はどうやって鑑別したらよいのだろう?』

これはもっともな疑問です。サンプル数を確保して、データを集めたとしても、適正な鑑別方法がなければ意味がないからです。異常なサンプルは個別対応します。しかし、”想定の範囲内”とみなして全体の調整をしないのか、それとも対応を取るべき事態が発生していると見るのか……この分かれ目は重要です。以降、この順調・不調の識別の方法について考えてみたいと思います。

(後半に続く!)

元旦からアキバに行って大丈夫か?

カテゴリー: アキバ

T:「大丈夫だ。問題ない」

2011年が始まりました。真っ白なページに何を描くかはアナタ次第。新しい一年の始まりです。
そして、一年の始まりはアキハバラから!
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まずは、友人のO君と一緒に神田明神にお参り。9時に集合した時点で、ソフマップアミューズメント館の前には行列ができていました。他にも、ヨドバシカメラの待機列、AKB48の福袋の待機列、TWO TOPの初売り待機列など街のあちこちに行列が散在。もっとも、コミケの行列に比べれば無いも同然です。
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昨年の神田明神初詣と同じく、この日の東京は美しい青空。
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秋葉原駅から歩いて程なく入り口に到着。

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お正月らしく両側に出店が並びます。

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この奥に入っていきます。

お参りをして、恒例のおみくじです。神田明神の巫女さんはどなたも可愛らしい方たちばかりでした。

「おみくじお願いします(1000円渡す)」
「一回でよろしいですか?」
「あ、はい。一回で」
「先に振ってくださいね。お釣りをご用意しますから」

ジャラジャラ。

「16番です」
「はい。お釣り、800円です」
「どうも」

お釣り受け取る。

「えっと…。17番でしょうか?」
「16番ですけど…」
「あっ、すみません。16番でしたねっ(焦っ」
「大丈夫だ。問題ない」
「えっ、えっと、ごっ、ごめんなさいっ」

と言いつつ、16番のお札をくれる。

「どうもです~」
「……はっ!えっと、お、おみゃい」
「おみゃ?」
「おっ、お参りしていただきありがとうございますっ!」(←マニュアルで台詞が決まっている)

……どうやらドジっ娘らしいです。


その後は元旦の秋葉原を散策。ホワイトキャンバスでは「博麗茶屋」なるものが登場。茶屋自体にそれほどの意味はなくて、東方グッズの売り出しです。茶屋の横にコタツがあって、その脇にロングクッションin抱き枕カバーが鎮座。カオスになっています。写真左端の「自宅警備員」とか、訳が分かりません。
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お店は営業していませんでしたが、九十九電機では晴れ着姿の「つくもたん」が新年のご挨拶。PC関連の人気キャラクター投票で1位になっていたんですね。
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一方で、秋葉原駅前では車が一台。後方からみると、控え目な痛車のように見えます。正面に回ると…
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「ん?」
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助手席に「レールガンの抱き枕+シートベルト装着」!!
後部座席に「ジャッジメントですの&ビリビリ」のクッション!!
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安全運転!!………いやいやいや。秋葉原駅前でこんな蛮行に及んで大丈夫!?モロに駅前ということもあり、次々と通りがかりの人が写真を撮っていました。

そしてイオシスでは、「2011年は店員全員イーノックになっています」
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とまぁ、新年でも相変わらずのやりたい放題の秋葉原でした。
この街らしい光景ですが、こういった遊び心も大切にしていきたいものです。

そんなわけで(?)今年が皆さんにとって素晴らしい一年でありますように。

ナギ [3]

カテゴリー: 製作記

新年明けましておめでとうございます。
本年度もコツコツ、ガレキの組み立てを晒しあげていく予定です。どうぞよろしくお願いします。

さて、昨年の最後のエントリで写したパーツ。この先に組み上げたいパーツの表面処理がおおむね終了しました。写真だと大して変わってないように見えますけれども。

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で、写真の3つの部品だけを簡単に組み上げて様子を確認しました。残念ながら、隙間から見える傷が何カ所かありました。ということで、接着作業は延期決定。もう一度表面処理に戻ります。ついでに他のパーツの表面処理にも手を出して行きたいと思います。

まずは髪の先組を完了。次にその他のすべてのパーツについて大雑把な整形。ある程度の目鼻がついたところで仮組み…という予定です。
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