WHO DRUG DICTIONARYの基礎

WHO DRUG DICTIONARYは薬剤の辞書。元は医療用医薬品のみを取り扱っていた。時代とともに拡張されて、市販品医薬品を追加したWHO DRUG DICTIONARY Enhanced、薬用植物のデータを取り扱うWHO DRUG Herbalが登場している。上の3つを組み合わせ、Combined Dictionaryと呼ぶことがある。
辞書の種類
WHO DDにはいくつかの種類がある。種類が違えば、収録している薬剤の種類が異なる。Herbal Dictionaryでは薬用植物の情報が掲載されている。しかし、医療用医薬品の情報は見当たらない。

辞書の構造
WHO DDには複数のフォーマットが存在する。B1・B2・Cフォーマットの3種類が存在する。この違いは、内部テーブル構造・テーブル内の変数設定の差である。例えば、「フォーマットC」では剤形を閲覧できる。「フォーマットB」では治療領域を閲覧できる。
前述の種類と混同しないように注意。例えば、Herbal Dictionaryには「フォーマットB」と「フォーマットC」がある。どちらにも同じ数の薬剤が収録されている。ただし、調べられる情報は異なる。
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フォーマットB
フォーマットBは古くから利用されてきたフォーマット。フォーマットBにはDrug Code・Drug Name・Preferred Name・ATC Code・ATC Nameなどの情報が含まれている。Codeと名前がつくものは「コード値」を格納している。Nameと名前がつくなら「人間にとって意味を持つ文字列」で情報が格納されている。この辞書は「製品名」をユニークIDとして構成されている。

フォーマットC
フォーマットCは2002年に作成された。薬効成分(Medicinal Product)をユニークIDとして構成されている。剤形が異なると、別のレコードになる。フォーマットBの中心である、製品名コードも内包されている。

ATCコード
解剖治療化学分類法(Anatomical Therapeutic Chemical Classification System)。薬剤の分類方法の一つ。薬剤の使われ方をコード化したもの。

例えば、ASPIRIN COXのATCコードは次の通り。
B01AC

この文字列はいくつかのパーツに分割される。それぞれの意味は次の通り。
B → BLOOD AND BLOOD FORMING ORGANS
01 → ANTITHROMBOTIC AGENTS
A → ANTITHROMBOTIC AGENTS
C → Platelet aggregation inhibitors excl. heparin
このことから、ASPIRIN COXは血液凝固を防ぐために利用されることが分かる。

また、ASPIRIN COXは次のATCコードも持つ。
N02BA

同様に分解する。
N → NERVOUS SYSTEM
02 → ANALGESICS
B → OTHER ANALGESICS AND ANTIPYRETICS
A → Salicylic acid and derivatives
このことから、解熱鎮痛剤であることが分かる。

参考リンク
http://www.umc-products.com/
WHO Drug Dictionary開発元

http://www.whocc.no/atc_ddd_index/
ATCコードから、その意味を検索できる

http://www.clinicalserver.com/pdf/901.pdf
WHO DDの基礎的な紹介スライド
2014-05-14(Wed)
 

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プロフィール

TKD + SMZ

Author:TKD + SMZ
ガレージキット組み立て中級者
子育て初心者

2007年に友人の薦めでガレージキット組み立てを開始。その面白さに目覚める(w

2011年にお付き合いのあった原型師さんに薦められて、原型製作を開始。ワンフェスに参加しています。2017年から、活動を一時休止しております

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